自己目的、自律的なものから多目的、他律的なものまで、さまざまな度合いと種類をみいだすことができる。

ヨーロッパでは創作―演奏―享受というコミュニケーション連関のなかで、演奏は作品の解釈行為として、おもに演奏会という場で音楽的な意義のみをもつことが多いが、他の諸地域では複合的な行動を構成する一つの要素としてとらえることができる。

たとえば、インドのバウル歌唱や日本の東大寺修二会(しゅにえ)の行法では、演奏行為は同時に儀礼的あるいは宗教的行為であると考えられ、そのため舞踊的、演劇的所作もあわせもつという、多義的な行動類型の重なりのなかで、演奏は意味をもち機能している。

クラブ・ミュージックは

1980年代後半から世界的に流行した、ナイト・クラブでのダンス文化の中から発生したダンス・ミュージックの総称。

ハウス、テクノ、トランス、ヒップ・ホップ、トリップ・ホップ、ドラムンベースなどの下位ジャンルがある。

70年代のディスコ・ブームは、DJの流すレコード音楽によって踊る文化を定着させたが、80年代中盤になるとディスコはクラブと呼ばれるようになり、DJが制作する新たなダンス・ミュージックに注目が集まるようになった。

基本的にはミュージシャンの演奏を録音したものであったそれまでのダンス・ミュージック(ファンク、ディスコなど)とは異なり、クラブ・ミュージックの制作には必ずしも楽器の演奏能力を必要としない。

DJがクラブで行うDJプレイ、さまざまなレコードを2台のターンテーブルによってつなぎ合わせミックスする実践の延長線上にクラブ・ミュージックは存在する。

リズム・マシンによってダンスに適したビートを刻み、サンプラーによって既存のレコードからサウンドのサンプルを採取し配置したり、あるいはシンセサイザーのプログラミングによって楽曲を構築するのがクラブ・ミュージックの典型的な制作手法である。

DJによる音楽制作によって生まれた最初の音楽はヒップ・ホップである。

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